スクールアイドル研究所

ラブライブシリーズのアニメ考察がメインです。考察という名の妄想ですが……

~シリアスからコミカルへ!?~ ラブライブ!スーパースター!!2期1話「ようこそLiella!へ!」考察 

どうも、わたしです。

 

昨日は感想の記事を書きましたが、今回は考察をしていきます。とはいえ、昨日の感想の延長みたいな感じでちょいちょい自分の感想も綴っていきます。

 

1話を観た時点で一番思った事は、2期はひょっとして1期よりはコミカルな路線になるのではないか?ということです。

というのも、1期は全体的にシリアスな展開が多かったです。「かのんがトラウマで歌が歌えない」「普通科と音楽科の差別」「廃校問題」「母親の死」など、アイドルをテーマにしたアニメとは思えないシリアスさでした。

 

その中で上手くいったモノ(個人的にはかのんのトラウマというか、内面に迫ったのは良かったと思っています)や、上手くいかなかったものがあり、筆者としては上手くいかなかったものの方が多かったのではと思いました。「アイドル」というポップさと、上記に記したようなシリアス要素が上手く噛み合っていないと思った方もいらっしゃると思います。

 

しかし、2期では正直言ってシリアス路線にしてしまう必要性はあまり感じません。何度も言いますが、1期は主人公であるかのんの内面を中心にしたストーリーが軸になっていましたが、1期でその殆どが解決された今、敢えてまたシリアスな事をする必要はないからです。

 

そういった事を制作側が考慮したかどうかはわかりませんが、2期1話のコミカルさは非常に軽快で面白かったですね。

前置きが長くなりましたが、恐らくある程度コミカルに舵を切ったであろう、スパスタ2期の記念すべき第1話を紐解いていきます。

 

※ここから先はラブライブ!スーパースター!!2期1話のネタバレを含みます。まだ本編を視聴していない、またはネタバレが嫌だという人は決して見てはいけません。マジで責任は取りませんので、悪しからず。

※基本的にこの考察はただのおっさんの妄想です。ひとりのラブライバーの解釈であり、これが「正解」であるなどと言うつもりは全くございません。あくまで、妄想・ジョークの類として受け取って頂ければ幸いです。

 

⊡ 桜小路きな子

まず、2期1話は新キャラである桜小路きな子(以下きな子)にある程度軸が置かれています。もう1つの軸は1期に続き引き続き主人公である澁谷かのんで、この2人の人物が中心になって物語が動き出しました。

今更かのんについて語ることも少ないので、今回はきな子を中心に見て行った方がいいでしょう。

大きなスーツケースを引きずりながら登場し、「東京はなんでこんなに熱いっすか?」「ここが天下の原宿、ヒルズ族」など、短いセリフでこの子が地方から上京してきたことがわかります。

私たちは当たり前のようにアニメが始まる前からある程度新キャラについて情報を入れていますが、普段からメディアでラブライブの情報をチェックしていない人には、新しいキャラがどんな人物なのかがわかりません。かといって、あまりに説明臭いのも冗長すぎるのですが、短いカットとセリフでパパッと視聴者にわからせる工夫がありました。これは後述しますが、他の新キャラについても同じです。ここはさすがのサンライズといったところでしょうか。

 

しょっぱな、きな子は迷子になってしまいます。「きな子の家はどこっすか~?」なんて呑気な事を言っていますが、冒頭にこんな展開を持ってきているあたり、これが結構重要なんじゃないかと見ています。

つまり、今回は「迷子のきな子(迷子は何をしていいのかわからない的なメタファー)」を、「かのんやLiella!が導く」という構図にしたいのではないかと筆者はにらんでいます。こちらについては、詳しく後述します。

 

まるで導かれるようにしてLiella!と出会うきな子。最終的にはスクールアイドル部に入部するのですが、「なぜスクールアイドルをやりたくなったのか」等の具体的な理由は1話の時点では不鮮明です。

 

 

強いて言うなら、この昔の写真にヒントがあるのかなあ、と考えています。今のきな子よりもふっくらとしています。「東京の事をネットで調べた」というようなセリフからもわかるように、上京に合わせてそれなりの準備をしていたことが伺えます。

で、あるならば、ダイエットやオシャレなどの努力をしてきたのかもしれません。ただ、こればっかりは現時点ではあまりのも情報が少ないので、想像が過ぎるというもの。ひとまずこれは置いておきましょう。

 

なので、「なぜきな子がスクールアイドルを志すようになったのか」ではなく、「なぜかのんがきな子と一緒にスクールアイドルをやりたくなったのか」について考察していった方が今の時点では無難だと考えます。

 

⊡ 導く存在になったかのん

お気付きの方もだいぶいらっしゃると思いますが、かのんの家での会話のやりとりは、1期1話のかのんと可可のやりとりと構図までが殆ど一緒になっています。

 

「これに気付いた!」だけであれば、それはウォーリーを探せ!的なゲームにしか過ぎません。考察というのは、「なぜ製作者はそんなことをしたのか?」「これにどんな意味があるのか?」までを自分なりに答えてこそ考察だと思います。

 

で、筆者の答えを言うのであれば、上記に記した「迷っている子を導く」という役割を、今度は可可ではなくかのんが行うことで、かのんの成長を描きたかったのではないか、というのが筆者なりの答えです。

 

というのも、1期でのかのんはそれこそ、「やりたいことを諦めた」状態で入学していたので、かなり迷走していました。それこそ、やさぐれるぐらいに。

そんな迷えるかのんをある意味救ったのは可可です。可可がかのんをスクールアイドルに誘ったことで、かのんの道が開けたと言っても過言ではありません。

 

 

それを考えれば、夜にきな子ちゃんをスクールアイドルに勧誘した時のかのんの熱量も納得がいきます。その役割を今度はかのんが請け負うことが、重要なのかなあと考えています。

 

⊡ 一人歩きするLiella!

もうひとつ1話で見逃せない点としては、Liella!の神格化です。神格化と書くと、あまりに大げさだとは思いますが、便宜上そう表現させてください。

 

 

これは実際にLiella!の実力がどうこうという問題ではなく、前回でなんと優勝を果たすことが出来たサニーパッションが、インタビューでLiella!を「一番強かった相手」として挙げた事がきっかけになりました。

 

結果として、Liella!は1年生の間でかなり実力の高いグループとして認識されることとなりました。恐らく結衣ヶ丘の1年生だけでなく、全国的にもそう評価されているとみて間違いないでしょう。

 

 

しかし、これはあまり良いことだとは言えません。恋が指摘したように、Liella!は実質まだ何も結果を残せていません。

にも拘わらず、「Liella!は優勝候補で実力も凄いグループ」という話だけが独り歩きしている状態なのです。これは彼女たちにも相当プレッシャーになりますし、ストーリーにもあるように、1年生(2期生)との実力差が外部からも如実に意識される要因となってしまいます。

 

更に指摘したいのは、この一連の流れはLiella!への追加メンバーが発表された時の現実のラブライバーたちの間での反応と酷似しています。

 

 

「今までの5人が好きだったのに、なんで追加メンバーを!?」そんな声もネット上で聞こえてきましたが、ストーリー上でも「実力がついたLiella!に入るのは気後れする」という点で非常に現実世界とリンクした流れになりました。

 

奇しくも追加メンバーに対して批判的なライバー達の反応を、まるで予期していたかのようなストーリー展開となりました。

とはいえ、アニメ的にも現実的にも、2期生にかかるプレッシャーは相当なモノ。アニメと現実をリンクさせることで、2期生を応援する気持ちを高めようという狙いもあるのかもしれません。

いずれにせよ、2期生には頑張ってほしいですし、私はもうこの時点で2期生を応援しています。

 

⊡ 可可の帰国について

1期で中途半端になってしまった印象のある可可の帰国問題。

Liella!は負けてしまったので、1期の流れを汲むのであれば当然可可は上海に帰国していなければならないのですが、まだ日本に居ます。

本人は滞在を認めてくれた理由を「サニーパッションがLiella!を認めてくれたから」と言っていますが、これについて2つの可能性がありますね。

 

ひとつは本当に認めてくれたパターン。

個人的には「サニーパッションが認めた」というのが「結果を残す」事になることだとは思っていませんので、正直怪しいと思っています。これは、恋も「何も結果を残せていない」と本編で言っているので、やはり違和感があるのです。

 

もうひとつは可可が嘘をついているパターン。

筆者としては、こちらが本命なのではないかと踏んでいます。理由は上記に書いた通り、「違和感がある」ぐらいのものですが、可可だとやりかねないと思っています。

 

もし可可が嘘をついているのなら、上海から可可を連れ戻すために家族が来日するという展開も考えられますが、果たして……

 

⊡ 他の追加メンバーについて

と、まあ1話のストーリー考察はこれぐらいですかね。

あとは、気になったことを徒然と書いていきます。

 

最初に記した通り、新メンバーのキャラクター説明が完結で非常に良かったです。

例えばメイは「Liella!のファンであり、ぶっきらぼうな女の子」というのがワンシーンでわかるようになっていました。

オニナッツは初登場時に自撮り棒視点で自己紹介をしているのでYouTuber(本編ではLtuberと呼ばれていました)であることがわかります。

四季は「平等なランダム配置によって導き出されたもの。つまり偶然」というセリフだけで理系の女子高生ということがわかります。

 

と、まあ非常に情報効率よく、新キャラクターを初見の方でもどんなキャラなのかわかるように紹介していました。これは流石だと言わざるを得ないでしょう。

 

あと、四季ちゃんについてもう少し気付いた事を書くと、上記セリフの「偶然」は、恐らく何らかの方法で意図的にメイと隣の席になるよう細工をしたと筆者は踏んでいるので、この場合の「偶然」は「必然」となっています(たぶんね)。

(二人とも可愛すぎじゃね?)

一方で、Liella!のライブ(リハーサル)を目撃した際には「必然……」と言っていますが、この「必然」はこれも恐らくですが、たまたま目撃してしまった「偶然」なのではないでしょうか。

この読みが正しいとすると、四季ちゃんは「言っている事の意味が逆になることがあるキャラ」という風に解釈することも出来ます。

まだ1話の時点なのでなんとも言えませんが、どうでしょうかね?

 

あと、このシーンも実にコミカルに「(気持ちが)走り出したら止まらない」を表現していたのは良かったですね。四季ちゃん、ナイスです!!

 

⊡ おわりに

いかがだったでしょうか。まだ1話なので、何とも言えない部分は多々ありますが、現時点で私が出来る精一杯の考察だと思います。

願わくば、私が考察した通りに2期はある程度コミカルな路線になってほしい所です。個人的には、もうシリアスで重いのは勘弁して欲しいので笑。

 

というわけで、今回はここまでです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!!

それでは次回、「2年生と1年生」でお会いしましょう!!

 

さよ~なら~。