虹ヶ咲アニメはラブライブなのか!? ニジガク 2期が始まる前のお勉強・今更考察 ~番外編~
どうもお久しぶりです。私です。
え?久しぶりでもない? あぁ……そうですか……。
ちょっと更新頻度は下がると思いますが、これから虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以下ニジガク)の考察を始めたいと思います。
というのも、来年には第2期が始まりますので、私としても今一度このアニメの情報を整理した方がいいと思ったのです。
さてさてこのアニメですが、放送前から色んな意味で話題を呼びましたね。
中でも気になるのは「作画がいつものラブライブと違う」というものでした。見た目が違う余り、「ニジガクはラブライブじゃない!」なんていう暴論を叩きつける人まで出てくる始末でした。
見た目だけでなく、このニジガクのアニメ――通称アニガサキは色んな形で従来のラブライブシリーズと大きく違う作品でした。それ故に、異端者扱いされてしまいがちです。
私もそういった方達の言わんとすることはわかるのですが、じゃあそもそもその人たちは何を以ってしてアニガサキを「ラブライブじゃない!」などと異端扱いしているのでしょうか?
今回は本編の考察を始める前の事前準備として、アニガサキをちょびっとだけ解剖してその中身に触れていきたいと思います。
※ここから先はラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のネタバレを含みます。まだ本編を視聴していない、またはネタバレが嫌だという人は決して見てはいけません。マジで責任は取りませんので、悪しからず。
※基本的にこの考察はただのおっさんの妄想です。ひとりのラブライバーの解釈であり、これが「正解」であるなどと言うつもりは全くございません。あくまで、妄想・ジョークの類として受け取って頂ければ幸いです。
⊡ アニガサキはラブライブじゃない!?
さてタイトルから凄く炎上しそうな感じがしますが、臆せずやっていきましょう。文句がある人に先に言っておくと、「ただのおっさんの考察に何をそんなにムキになってんの?w」と言っておきましょう。
私の考えを結論から言うと、アニガサキは「間違いなくラブライブである」ということです。
理由はいたってシンプルです。
だってタイトルに「ラブライブ!」って書いてあるじゃん!ということです。
(バッチリ書いてるでしょ?)
「え!?そんなことで?」と思うかもしれませんが、これはもう私としては議論の余地がないと思っています。
現在「ラブライブ」という固有名詞はハッキリとした定義づけが難しい状態になっています。アニメでは全国大会の名前ですし、現実世界ではアニメやプロジェクト、キャストが開催するイベントやライブの総称としても使われています。
もはや「ラブライブ」は概念であり、何を以ってしてラブライブと言うのかは結局のところ公式がタイトルにつけてある「ラブライブ」という「記号」で判断するしかありません。
つまり、公式に「ラブライブ」と書いてある以上、アニガサキも立派な「ラブライブ」ということになります。
いくら見た目が今まで知っているラブライブと違うからと言って、「ラブライブじゃない!」と否定するのは「ペンギンは飛ばないし見た目も鳥っぽくないから鳥類じゃない!」というのと同じようなモノです。
当たり前ですが、ペンギンは誰が何と言うと鳥類ですし、そうでないと言うものはただ不勉強か常識が無いだけです。アニガサキに関しても同じようなことが言えると思います。
⊡ スクールアイドルの物語
さて、もうアニガサキがラブライブだというのは前述したばかりですが、それでもブー垂れる人はいるでしょう。
そんな人たちが次に言い出しそうなのは「中身がラブライブじゃない!」とかでしょうか? なんだか論破大会みたいになってしまっていますが、これはあくまで私の解釈ですのであしからず。そもそもアニガサキが嫌いな人は、別にそれはそれで結構なので。
割と言われているのは「虹ヶ咲はラブライブ(全国大会)を目指してないからラブライブっぽくない」でしょうか。
(「ラブライブを目指さなくても良い」という主人公・高咲侑)
確かに、言っていることは何となくわかります。私も個人のテイストで言うと、アニガサキには従来のラブライブにあったスポ根要素がないので、それは寂しいなあと思っていた次第です。
そして、やはりそれは彼女たちが「ラブライブを目指さない」事を宣言したからでしょう。なので、なんとなく言ってることは解るのですが、かといって「ラブライブじゃない」という極端な結論には賛同できません。
その理由は前項で述べたこともありますが、それ以外にも私の解釈として、ラブライブは「スクールアイドルの物語である」というものがあります。
スクールアイドル自体がラブライブ固有の存在であり、アニガサキはその「スクールアイドルが存在する世界」をより詳細に描いた作品であると考えています。その部分について、もう少し詳しく説明しましょう。
⊡ スクールアイドルの日常を描いたアニガサキ
この項目のタイトルにある通り、筆者はアニガサキは「スクールアイドルの日常」を描いた、いわゆる「日常系アニメ」だと考えています。
(これはちょっと比較として適切ではないかもしれませんが笑)
さて、今までラブライブでは数多くのスクールアイドルが存在してきました。勿論その先駆けとしてμ'sやA-RISE、後発組としてAqoursやSaint Snow、もちろんニジガクメンバーもそうですし、最近ではLiella!やサニーパッションが爆誕しました。
彼女たちはアニメの中では、ニジガクメンバー以外が全国大会(ラブライブ)に挑戦し、それが物語の軸でもあります。なので、アニガサキでラブライブを目指さないとなると、その戸惑いというのも、まぁわかります。
それでは、アニガサキが「ラブライブを目指すスクールアイドル」を描かないのなら、何を描くのか? 必然的に「ラブライブに挑戦する日々以外の日常」を描くはずです。
当然、μ'sやAqoursにも、「ラブライブを目指して練習する」以外の日常があったはずです。ただそれは、ラブライブという全国大会や廃校阻止という物語の軸が存在している以上、尺の都合上「日常」の部分は出来るだけカットせざるを得ないという事情があったはずです。
アニガサキは通常であればカットせざるを得ない「スクールアイドルの日常」にフォーカスを当てた作品であると筆者は考えています。
それでは、スクールアイドルの日常とは一体何なのか? それはアニガサキ本編を観ればわかるはずです。
⊡ 「ライブが日常」の世界観
ラブライブと言えば、唐突に歌い出すというような、ミュージカル的な演出が入ることがあります。無印、サンシャイン!、スパスタでは第1話でそういった演出が入りますが、アニガサキの場合はこの1話で使われる演出をメインにしています。
ラブライブの世界に於いて、それが妄想的な演出なのかはさておき、スクールアイドルが街中などステージ意外で唐突に歌い出すというのは珍しくありません。ここにラブライブ及びアニガサキの世界観である「日常」があります。
つまり、スクールアイドルはそこかしこでゲリラ的な「ライブ」を行い、人々はそれを楽しむというところに、ラブライブの世界観があります。アニガサキはそこにフォーカスを当てています。
これから色々考察していくとは思いますが、突然スクールアイドルが歌って踊り出すことに、街の人は特に不思議がったりしません。
なぜならラブライブではそういう世界観が当たり前であり、「日常」だからです。人々はスクールアイドルのライブが日常になっており、それに対して特に疑問を持ったりしません。
これは私の先走った考察ですが、特にあの港区近辺のお台場という地域ではその傾向が強いのだと思います。
先日、私はギルキスのライブの為にお台場付近に滞在していましたが、ゲリラライブが出来そうなスポットが至る所にありました。スクールアイドルが日常的にライブを行う地域としては持ってこいなのかもしれません。そういった世界観を再現するためにも、ニジガクの舞台はお台場近辺なのだと考えています。
そして、スクールアイドルはライブをするために、日々練習をします。それは別にラブライブを目指すからというだけではなく、ライブが日常であり、ライブが自分の感情や気持ちを表現する手法であることをスクールアイドル達は知っているからです。
日常を送っていれば、仲間と仲良くし、絆を育み、時にはすれ違ったり衝突することもあるでしょう。そんな時に自分の気持ちを伝えるためのライブをする。スクールアイドルの歌や踊りが、自分の気持ちを何よりも雄弁に語ってくれることを彼女たちは解っているからです。
というわけで、アニガサキというのは「ラブライブ」の世界観をより深いレベルで広げるための作品であると考えています。
スクールアイドル達は、何もラブライブを目指すためだけに日々の練習を頑張っているわけではないのです。そういった視点を持って見れば、「ニジガクはラブライブだ!」と言えるのではないでしょうか?
筆者は少なくともアニガサキはこういう世界観だと思って観ています。
⊡ おわりに
さて、いかがだったでしょうか?当然これは私のひとつの解釈なので、これが絶対であるなどというつもりはありません。
ただ、これからアニガサキやニジガクの派生作品を楽しむ上で、こういった考えがあればより楽しめますし、何より「何かを目指すだけが人生ではない」という人生訓の様でもあって私は深いと思っています。まぁ、日常系が嫌いだと言われればそこまでですが……笑
以上、本編に入るまでのプチ考察でした。
今後いつか始まるニジガク本編・今更考察は、この考えの基で考察を進めてまいりますので、何卒よろしくお願いします!
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!
それでは、またお会いしましょう!