スクールアイドル研究所

ラブライブシリーズのアニメ考察がメインです。考察という名の妄想ですが……

アニメ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第2話 今更考察 ~かすみが強キャラなワケ~

どうも、私です。

 

前回の記事は中々好評だったようで、おかげさまで今までのブログ記事でのアクセス数を大幅に塗り替えることが出来ました。

大変励みになります。ありがとうございます。

 

f:id:Jmusublog:20211121094920p:plain

 

前回は1話で提示された世界観、メインストーリーの流れ等を考察していきました。

第2話では、ストーリーの考察はそこそこにしておきます。というのも、第2話のストーリーは非常にわかりやすく、第3話への足掛かり的な部分以外はそこまで重要ではないからです。

 

そこで、今回は第2話での中心人物「中須かすみ」について考察していきたいと思います。

 

かすみは全ニジガクキャラの中でも非常に人気が高く、物語の中心人物である侑、歩夢、せつ菜の3人以外では、割と重要な役割を担っています。

 

なぜ彼女が全キャラクターの中でも秀でた活躍が出来るのか。それにはキチンと理由があります。今回の記事では、かすみというキャラクターを深堀していきます。

 

この記事を読めば、「中須かすみ」というキャラクターについてより深く理解し、彼女のスクールアイドルとしての実力や、アニガサキでの役割がわかります。

 

ぜひ最後まで読んでいってください。

それでは、よろしくお願いします。

 

※ここから先はラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の第2話ネタバレを含みます。まだ本編を視聴していない、またはネタバレが嫌だという人は決して見てはいけません。マジで責任は取りませんので、悪しからず。

※基本的にこの考察はただのおっさんの妄想です。ひとりのラブライバーの解釈であり、これが「正解」であるなどと言うつもりは全くございません。あくまで、妄想・ジョークの類として受け取って頂ければ幸いです。

 

 

⊡ なぜ衝突するのか

 

いきなり前書きの部分でお伝えしましたが、2話のストーリーは「かすみとせつ菜が衝突した」こと、「果林が生徒名簿から優木せつ菜が中川奈々だったことを特定したそして「かすみが同好会の存続を守った」という3点だけが重要になります。

これだけ押さえておけば取り敢えず大丈夫です。アニガサキは割と1話が全力投球なので、その後の回は比較的リラックスして観れます。

 

2話もそういった点では同じです。先ほど紹介した3点だけを留意すれば、あとはかすみの「日常」に集中できる構造になっています。

 

f:id:Jmusublog:20211121084542p:plain

 

冒頭でいきなりその重要項目のうちの1つ、「かすみとせつ菜が衝突したことで同好会が解散となった」が描かれています。第2話でも貴重なストーリーの流れであると同時に、深堀をすれば「中須かすみ」というキャラクターを知ることが出来るシーンになっています。

 

f:id:Jmusublog:20211121085229p:plain

 

そもそもなぜこの2人は衝突してしまうのでしょうか? 単純な理由は勿論「音楽性の違い」という、別にアイドルだけではなくバンドなど、複数人で行う音楽形態であれば十分に起こり得る理由です。もっと深く考えて見ましょう。

この2人は同好会の中でも、恐らく唯一と言っていいほど「最初から自分の中のスクールアイドル像」が確立されているキャラクターでもあります

自分の理想を持っている人物であるが故に、衝突してしまうというのが、かすみとせつ菜というキャラクターを理解する上で重要なのです。

 

物語を進めていくとわかることですが、かすみとせつ菜は意外にも「似た者同士」であることがわかります

 

f:id:Jmusublog:20211121085805p:plain

 

前述した「スクールアイドル像」もそうですが、例えば第2話では「かすみが歩夢をスクールアイドルとして導いていく」という構造になっています。

そのうえで、歩夢に自分なりの「カワイイ」を教えようとしたところ、実を言うとせつ菜と同じようにただ「自分の理想」を押し付けていただけにすぎなかった、というのはストーリーを観ていけばわかるはずです。

さらに、先の話になりますが、かすみは天王寺璃奈や桜坂しずくといったキャラクターを、スクールアイドルとして導いていきます。これは、物語上ではせつ菜と同じ役割を果たしています。

なぜ彼女がそんなことが出来るのかというと、彼女が根っからのスクールアイドルであり、スクールアイドルとしての実力も実を言うとせつ菜と同等、もしくはそれ以上の存在になりえるからです少し詳しく説明していきましょう。

 

⊡ かすみの「日常」とは

 

第2話全体を観ればわかることですが、かすみの「日常」はスクールアイドル活動で埋め尽くされてるといってもいいぐらいです。

 

しずくと同好会をどうやって取り戻そうかと相談するかすみですが、しずくからあっさりと「演劇部の活動があるから」といって中断されてしまいます。

 

f:id:Jmusublog:20211121090013p:plain

 

その後のかすみのセリフで、エマや彼方からも断られていることがわかります。

 

f:id:Jmusublog:20211121090929p:plain

 

一見すると彼女たちは白状で、かすみだけが同好会の為に奮闘しているように見えますが、彼女たちは彼女たちで色んな事情があります。

しずくは前述した通り演劇部の活動があり、彼方はスーパーのアルバイトや勉強、そして体力を回復するための昼寝(重要)だったり、これも後になってわかることですが、エマはエマで同好会の為に果林と裏で動いてたりします。

と、他のメンバーはスクールアイドル以外の「日常」がありますが、かすみには今のところそれがありません。

こういった「日常」の殆どをスクールアイドルにコミットする姿勢が、かすみのスクールアイドルとしての盤石さを築き上げる部分であり、人間としての弱さであったりもします。

彼女がどことなく子供っぽかったり、冒頭のような衝突を起こしてしまうのも、スクールアイドルの事意外にあまり関心がないことで、人間性の部分を鍛えられてこなかったからなのかもしれません。

 

では、そんなかすみのスクールアイドルとしての「日常」とは何なのでしょうか?

 

f:id:Jmusublog:20211121091139p:plain

 

自分が思う「カワイイ」を追求し、そうでないものは極力排除しています。普段から自分のことを「かすみん」と読んだり、或いは「かすかす」という呼び名に対して拒絶反応を起こしているのも、そういった心の現れとも取れます。

 

更に言えば、かすみはスクールアイドルとしての自分が日常になっているため、日常での言動と、スクールアイドルとしての言動の乖離が殆どないキャラクターでもあります。

 

f:id:Jmusublog:20211121091821p:plain

 

素の自分が表に出ないのか、あるいはスクールアイドルとしての自分が素になってしまったのかはわかりませんが、とにかくかすみは日常的に自分にとっての理想を追い求める探求心を出しているという事がわかります。「ワンダーランド」という単語を使っているのも、かすみなりの「理想」の表現というわけです。

 

f:id:Jmusublog:20211121091318p:plain

 

そんなわけで四六時中、自分なりの「理想」を追い求めている彼女はスクールアイドルとしても強い存在として描かれ、他のスクールアイドルも導ける存在になっています。それは何もアニガサキだけでなく、スクスタのストーリーでもそのように描かれることが多いです。

 

⊡ かすみは屈指の実力者

 

彼女はスクールアイドル屈指の実力者として描かれがちです。前述したスクスタストーリーでは、突如として出現した「ランジュ」という最強のキャラクターに、せつ菜と同じぐらい喰いついて行ける数少ないキャラクターとして描かれています。(なんだか先ほどからバトル漫画みたいな表現ですみません)

アニガサキではまだスクスタの様に、スクールアイドルの実力を客観的に測れるイベントは起きていませんが、「かすみがせつ菜と同等の実力である」と捉えることも出来る事実がアニガサキでは存在しています。

 

それは各スクールアイドルのパフォーマンス後の、高咲侑の反応です。

実を言うと、パフォーマンス後に高咲侑が抱きついているスクールアイドルは、全体を見てもかすみとせつ菜だけです。

 

f:id:Jmusublog:20211121091507p:plain

f:id:Jmusublog:20211121091551p:plain

 

あの歩夢のパフォーマンスにすら抱きつくことを侑はしていません。(自己紹介には抱きついてましたが……)

もちろん、これは多少飛躍した考察だというのは充分承知しています(そもそも侑の前でパフォーマンスをしていないキャラクターも多く存在しますしね)。あくまで可能性の一つとして提示させて頂いています。

 

しかし、以上諸々の事を考慮すると、「かすみは強いスクールアイドル」だということがわかるはずです。伊達に部長を名乗っていないのです。かすみがせつ菜と共通点の多い似た者同士として描かれているのも、なんとなく頷けるのではないでしょうか。

 

⊡ 実は同好会の柱

 

さて、かすみが強いスクールアイドルで、せつ菜と匹敵するほどの実力者だと考えると、冒頭での衝突にも色々と納得できるものがあります。

スクールアイドルとしての実力や、理想あるいは思想という面でも、せつ菜に対抗できるのはかすみだけだったということになります。

それは、「せつ菜一強」という、色んな意味での同好会内のパワーバランスを整える意味でも、かすみの存在は重要であると考えることが出来ます。

そう考えると、同好会の方向性を決める上で、必ずと言っていいほどかすみが絡んでいるのにも納得できます

 

f:id:Jmusublog:20211121093022p:plain

 

今回第2話では、かすみが歩夢を見て「カワイイ」にも色んな種類があることや、「カッコイイ」など他の価値観が混在する事こそ、自分にとっての「ワンダーランド」なのだと気付いたことは、「ソロで活動する」という同好会の方向性そのものだったりします

 

2話という非常に早い段階で、かすみというキャラクターを持ってきたのも、その後に続くスクールアイドルの方向性をこの時点で示唆させたかったから、だというのが見えてきます。

 

f:id:Jmusublog:20211121093102p:plain

 

かすみはそのキャラクター性からか、何かと「おバカ」や「ドジっ子」のようなお笑いキャラクターの様にみられがちですが、ここまで深堀していくと彼女もまたせつ菜と同じく重要なキャラクターだというのがわかるはずです。

もし、同好会の「3年生たちが卒業したこれから」を描くような作品(例えば劇場版)があったのなら、恐らくかすみの重要性がより強調された作品になるのではないでしょうか。

 

⊡ 優木せつ菜の存続を脅かす果林

 

さて、ここまで割とサクッと2話とかすみのことを紹介しました。このままだとなんだか味気ないので、最後に次の第3話及び「優木せつ菜」というキャラクターについての考察に少しだけ触れたいと思います。

 

f:id:Jmusublog:20211121093319p:plain

 

第2話のラストで、朝香果林が生徒名簿を見ることで「優木せつ菜」という名前の生徒が存在しないことを知り、「中川奈々=優木せつ菜」ということをドヤ顔で暴きました。

 

実を言うと、これが「優木せつ菜」というスクールアイドルを語るうえで非常に重要な役割を果たしています。

優木せつ菜はなぜスクールアイドルとして存在することが出来るのか? 

実を言うとそこを考えると、優木せつ菜のスクールアイドルとしての実力の秘訣がわかります。

 

それについては、次回に詳しく語りたいと思います。

 

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!

バイチャ!