スクールアイドル研究所

ラブライブシリーズのアニメ考察がメインです。考察という名の妄想ですが……

アニメ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2期 第7話「夢の記憶」考察 ~ランジュを否定してしまった栞子~

どうも、わたしです。

 

さて、早速ですが今回はそこまで満遍ない考察をしません。じゃあかといって私の感想をつらつらと書くようなこともしません。

 

 

いつもと趣向を変えて、ある一点のみの考察をしたいと思います。それは何かと言うと、1話から何となく描こうとしていた「ファンとスクールアイドルとの関係性」です。てゆうか、ぶっちゃけ考察ブログとしては今回そこぐらいしか書くこと無いんですよ。

 

皆さん覚えてますか?1話でランジュが「(アイドルは夢を)与えるだけでいい。誰かに支えられなきゃ、パフォーマンスも出来ないアイドルなんて情けないわ」と発言したことを。

 

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考察とも関係しますが、ランジュのこの言葉にはそろそろ無理が出てきましたそしてこの発言が、自分自身の首を絞めているというのが、最後のシーンでもありました。

 

今回はその部分を中心に深堀していきたいと思います。

 

※ここから先はラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の2期第7話ネタバレを含みます。まだ本編を視聴していない、またはネタバレが嫌だという人は決して見てはいけません。マジで責任は取りませんので、悪しからず。

※基本的にこの考察はただのおっさんの妄想です。ひとりのラブライバーの解釈であり、これが「正解」であるなどと言うつもりは全くございません。あくまで、妄想・ジョークの類として受け取って頂ければ幸いです。

 

⊡ 噛み合わない同好会と栞子

 

まず今回栞子と同列に重要なのが、姉の三船薫子の存在です。

 

 

サラッと自分がかつてスクールアイドルだったというのが、冒頭シーンと本人の言葉で明らかにされました。何気にラブライブシリーズでもスクールアイドルのOGが出てきたのは今回が初めてです

 

色々と割愛しますが、薫子はかつて栞子が自分に憧れてスクールアイドルを目指していたことを話します。相変わらずおせっかいな同好会はそれを聞いて栞子を勧誘しますが、きっぱりと拒否されます。

 

 

その理由は端的に説明すると「姉は実力も十分だったがラブライブでの結果が振るわなかった。姉にはスクールアイドルとしての適性が無く、人にはそれぞれ適性がある。自分の適性がステージに立つスクールアイドルだとは思えない」というのが栞子の主張です。

 

さて、辛辣な事を言うとこの栞子の言い分はスクールアイドルをやらない理由に全くなっていません。確かに結果だけを追い求めるのであれば「適正」というものは大事でしょうが、そもそも同好会は結果を求めていません。ラブライブに参加しないのですから。

 

 

なので、そもそも同好会にとって「適正?なにそれおいしいの?」というような状態です。栞子は「どうせやっても、実力も結果も大したことないから」と結果重視の議論をしていますが、同好会は「結果とか適正とか関係なしにやりたいことやろうぜ!」がスタンスなので、そもそも噛み合っていません

 

なので、同好会が「うるせえ!やろうぜ!」と半ば某海賊王のように力業で勧誘しに行った、というのが7話の物凄く大雑把な骨格だと筆者は思っています

 

⊡ 変わっていくスクールアイドルとファンの関係性

 

さて、ここで1話ランジュのセリフをもう1度おさらいしましょう。

 

ランジュ「私は誰よりも、みんなを夢中にさせるスクールアイドルになりたい。アイドルがファンに夢を与えるのはすばらしい事よ」

 

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「でも、与えるだけでいい。誰かに支えられなきゃ、パフォーマンスも出来ないアイドルなんて情けないわ」

 

このランジュの言葉は1期(最終話を除く)だけを見ればある程度納得も出来ます。というのも、1期はスクールアイドル(優木せつ菜)が様々な影響をファンに与え、そのファンがやがてスクールアイドルになっていく構図が成り立っていました。

「スクールアイドル⇒ファン」といういわば一方通行の関係性でもありました。

 

しかし、2期では三船栞子の登場により、この一方通行の関係性が大きく変わってしまいました。

 

前回の記事でもお話しましたが、栞子は今回SIFの言わば立役者です。

 


文化祭とSIFを合同で行うことで、結果的にSIFはかつてない規模での開催となり、優木せつ菜と中川菜々の融合を果たすことになりました。

 

そして今回7話を観ていくと、栞子はスクールアイドルに憧れる「ファン」であり、本人も言っていましたが半ば無意識的にスクールアイドルを応援していた立場でもあります。

 

つまり言い換えれば、

「ファンがスクールアイドルに夢を与えた」という構図を栞子は作ってしまったのです。

 

優木せつ菜「私たちに、三船さんを応援させてほしいんです」

 

歩夢「あなたが私たちにしてくれたように、私たちもあなたに何かしたい」

 

優木せつ菜はアニガサキではスクールアイドルの代表的な存在であり、前述したように栞子のおかげで菜々とせつ菜の融合が叶いました。せつ菜にとって栞子は「恩人」のような存在であり、これはいわば「恩返しの提案」なのです。

 

前回記事でも書きましたが、文化祭とSIFが合同開催となったことで、スクールアイドルと生徒(ファン)の境目が曖昧になりました。「みんなの夢がかなう場所」が、栞子にも適用される旨をここで同好会メンバーは言ってるわけですね。

 

⊡ 高咲侑と三船栞子の違い

 

さて、賢明な皆さまなら「いやいやオマエ、侑ちゃんだってファンとしてスクールアイドルに影響あたえとるやろ!」と、殊更栞子を特別扱いしている私にお叱りの言葉を投げかけているでしょう。

 

 

確かに高咲侑はSIFの創始者ですし、ファン代表として多大な影響を同好会をはじめとしたスクールアイドルに与えていることも事実です。

 

しかし、筆者がここで重要視したいのは、2期で「関係性を変える」という役割を担う人物が、「なぜ侑ではなく栞子でなくてはいけないのか」ということです。

 

その理由の一つにあるのがランジュで、2期の大きなポイントは言うまでもなくランジュです。「1話で提示されたテーマにどう答えていくのか」というのは、1期と変わりありません。

 

しつこいですが、もう一度ランジュの言葉を振り返りましょう。

 

ランジュ「でも、与えるだけでいい。誰かに支えられなきゃ、パフォーマンスも出来ないアイドルなんて情けないわ」

 

ここからは今後の展開の予想も含めて、考察を進めてまいります。

まず、「スクールアイドル⇒ファン」のランジュが理想とする関係性は、皆さまもご承知の通り1期最終話の時点で高咲侑によってある程度崩れていました。ファンの代表的存在である侑が、スクールアイドルにSIFという飛躍の場を与えたからです。

 

しかし、ランジュが2期1話で登場したことにより、またスクールアイドルとファンとの一方通行が始まろうとしました。理由は未だにわかりませんが、ランジュはこの関係性に固執しています。

 

ところが、ランジュの牙城は皮肉な事にも、彼女の幼馴染にして親友である三船栞子によって間接的ながらも揺らがせられることになりました。

 

 

ランジュはスクールアイドルとファン(しかも栞子)が相互に夢を与え合うという現場を目の当たりにしてしまいます。

 

一応、これだけでもランジュのこの表情にはある程度の説明はつきますが、今後の展開も予想した上でこのシーンを考察しましょう。

 

栞子はランジュの思想とは対極にある同好会に結果としてつくことになりました(どちらに敵も味方もありませんが)。

恐らくですが、ランジュは栞子をある程度支えにして日本にスクールアイドルとしてやってきたのではないでしょうか?

 

ランジュ「でも、与えるだけでいい。誰かに支えられなきゃ、パフォーマンスも出来ないアイドルなんて情けないわ」

 

ランジュは栞子を失いました。そんな状態で、5日目SIFで今までのパフォーマンスがランジュに出来るのでしょうか?

 

測らずとも、ランジュは自分の言葉で自分の首を絞める結果となってしまいました……。

 

⊡ おわりに

 

いかがだったでしょうか?

 

ランジュの主張が苦しくなってきたのも、2期で同好会の他者との関係性(色の交わり)が大きくなっていったからでしょう。

 

筆者的にはもうそろそろランジュがなぜ香港に引っ越したのか、そしてどういう想いで日本へスクールアイドルをしに来たのか、というのを小出しでもいいので描いて欲しいなと思っています。SIFに影響されたから、というだけでは色々と納得できない部分もあるからです。

 

あと、最後に

 

(トキメキ……かぁ……)

 

これは「TOKIMEKI Runners」の伏線って捉えていいですかね!?

 

というわけで、今日はここまでです。

相変わらず苦しい考察を読んでいただいてありがとうございます!(苦笑)

 

それでは次回、「虹が始まる場所」でお会いしましょう!

 

さようなら~~!!